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731. さようなら お義父さま(17)
火葬点火のスイッチも無事(?)に押され、待合室で一時間ほど待機することになりました。
 
お義父さんが亡くなってから、葬儀の打ち合わせやら用意やらでバタバタしていたせいでしょうか?
 
椅子に座った途端、張りつめていた神経が、一気に緩みまくり
 
「ずーっと忙しかったのに、たまたま注文が延期になって、暇が出来たナリよ。そしたら『お義父さんが亡くなった』って連絡が来て…」
 
「おとうさん、アンタらに気を使ってくれはったんちゃうか?
いつも『ふたり仲良く、忙しそうに働いとる。親として嬉しい』って言うてはったで」
 
「そやな〜。お義父さん優しかったし、気ぃ使ってくれはったんかも〜」
 
と、待合室の隅で「お義父さんのこと」をしみじみ話していたらば
 
 
火葬場のおごそかな空気をブチ破る、罵声!!
 
「一体、なにが起こったの!?」と振り返ると…
 
お義父さんの妹・K澤のおばちゃんが
「ザ・怒髪、天を衝く」状態や〜!?
 
なんと!!
 
「718. さようなら お義父さま(4)」の時に、
 
「明日お通夜にしたら、ホール代が一日余分にかかるし、今日ここにいる3人で済ませちゃって、明日の葬儀に全員揃えばいっか♪」
と軽く考えたお義母さん。
 
「とりあえず、親族全員に連絡して確認せなアカンのじゃ〜」
というおめんさんの忠告を受け流し…
 
「K澤のおばちゃんへの事前確認」を怠ったツケが、回ってきたで〜!!
 
怒り心頭のK澤のおばちゃんに、さすがの義母もタジタジ。
 
さっきまで「お義父さんの思い出」にしみじみ浸っていたワタクシ達は、
「いつもブチ切れる側の人間(←義母(笑))が、タジタジになってはる…!」
と、目の前の光景に震え上がったのでした…(恐かったです、本当に…!!)
 
 
 
しかも。
滋賀からの帰り道 (約1時間半)…
怒髪天状態のK澤のおばちゃんと、同乗することになりました〜!!
 
お義母さんのツケ、こっちに回ってきたがな〜(泣)!
 
車から降りるまで
「亡くなった当日にお通夜なんて、非常識や〜っ!!」
と繰り返し怒鳴りたおす、K澤のおばちゃん。
 
それを隣で、淡々と受け答えする わが母・かーちんに
 
「ありがとう、かーちん! かーちんが居なかったら、ふたり車中で毒にあてられ死んでたかもしれん…」
 
と感謝しまくった お茶のことおめんさんなのでした…合掌〜。
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