504. 玄関に、捨て猫が!?(1)
それは、冷たい風が吹きつける、2月半ばの夜のことでした。
仕事から戻ったおめんさんとお茶のこは、玄関付近に、薄汚い段ボール箱が放置されているのを発見いたしました。
 
「こんなとこに、なんでダンボールが…?」 と思い中を開けると…
 
なんと!!
子猫ちゃんたちが、中でグッタリとしているではありませんか!!
 
「うっわーーーーーっ!? これって、捨て猫やん!?」
 
こんなカワイイ子猫ちゃんを、一体誰が、ウチの家の前に捨てたのか!?
ウチには 「元・捨て犬」 がいるから、子猫を飼うのは不可能なのに…!!
 
ワタクシ達はキンキンに冷えたダンボールを抱え、家の中に飛び込むと、温かいミルクを小皿に入れて、ダンボールの中に入れました。
 
ところが、です。
子猫ちゃんたちはミルクを飲むどころか、目すら開けてくれません。
 
「このままじゃ、死んじゃうナリ〜!!」
お茶のこは、猫好きの友人に電話をかけ、助けを請いました。
すると友人のHちゃんは、お茶のこに
 
「子猫ちゃんに歯は生えてる? 『ない』? じゃあ、ひとりでミルクは飲めないし、スポイトか猫用哺乳瓶でやらないとアカンねん。
牛乳はどうしてる? 『そのまま温めてる』? それだと、濃すぎて下痢するで。お湯で割ってあげなアカンねん。」
 
…と、ERさながらに指示を出してくれました。さすが無類の猫好きでございます!!
お茶のこは、早速牛乳をお湯で薄めると、「猫用の哺乳瓶もスポイトもないし、これで代用しよう」と、ストローをくわえて、ミルクを少し吸い上げようとしました
 
すると、次の瞬間…!!
吸い上げすぎて、大嫌いな牛乳を飲んでしまったナリよぉ〜!!!!!!(涙)
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