124. ホットケーキ砂漠
休日の昼下がりのことでございます。
お昼ごはんを作ろうと冷蔵庫を開けると、中はカラッポ。あるのは牛乳・玉子・バターぐらいでございました。
 
「う〜む。これで『昼ごはん』の代わりになるモノは、作れないだろうか…」
頭をひねったお茶のこ。と、ピーンと閃きました!!
 
そうや!! ホットケーキを作ろう!!
 
熱したホットプレートに、生地を丸〜く置いていき、表面がプツプツしてきたら、ヘラでクルンと裏返し。
これが、面白いのなんのって!! んもう、途中でやめられなくなっちゃって、なんと6段がさねのホットケーキを作ってしまいました。
 
しかも。
シロップを 「バーモンドカレーのCM か!?」 ちゅーくらい かけまくり〜!!
ナイフで切る時なんか、6段イッキ斬り〜!!
子供の時に憧れていたけど、なぜか今まで実行しなかった 「ホットケーキをつみ重ね、シロップをたっぷりかけて食べる夢」 、今まさに叶ったり!!
お茶のこは、「くう〜っ、幸せ〜!!」 と、天にも昇る気持ちでございました。
 
んが、しかし…!!
 
そのあと、んもう、ノドが乾くのなんのって…!!
 
 
飲んでも飲んでも、すぐに乾くノド。体の細胞全てが、「ううう〜、み、水〜っ」 と唸りまくり、まるで砂漠をさまよっているかのようではありませぬか。
 
「そーいえば、『マクドナルドのポテトを、心ゆくまで食べる夢』を叶えた時は、今まで体験した事のない、どえらい胸やけに襲われたなぁ…」
 
『大好きなチョコを、思う存分食べる夢』を叶えた時は、血管が切れてしまうかと思ったなぁ…」
 
『ボウルで特大プリンを作って食べる夢』の時は、プリンが大きすぎて、横にぶよ〜んと広がったよなぁ…。しかも、途中で食べ飽きたし…」
 
己が作り出した砂漠を徘徊するお茶のこ。目の前には、
 
過去に叶えた夢の顛末が、蜃気楼のように浮かんでは消えていきました…。
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