122. スパイシーな お茶
その日は町内の会合があったので、カレーを作ると、自分だけとっとと先に食べ、お皿も洗わずに家を飛び出しました。
 
で、帰ってくると、なんと!!
おめんさんが、カレーがゴテゴテにこびり付いていたお皿や鍋を、キレイに洗ってくれているではありませんか!!
 
「いや〜ん、ありがと〜!! (なんて、デキた旦那はんやろ〜)」
これだけでも感動モンなのに、さらに おめんさんは、
「お疲れさま〜。今、お茶をいれてあげるのじゃ〜」
と、お茶の用意までしてくれるではありませんか!!
 
「ウチの旦那はんったら、なんて気が利くのかしらん。お茶のこ、幸せ〜!!」
 
お茶のこは、マメな夫を持った幸せを噛みしめつつ、お茶をすすりました。
 
…と、
なぜか、日本茶なのにスパイシーな味がするではありませんか!!
 
それもそのはず…、
 
蛇口部分にカレーが付着しておりました…。ガクッ
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