657. 救急車が来たものの…
車に乗って、商品を配達していた時のことでございます。
 
いつも空いている道が混んでいたので「おかしいな〜」と思っていたらば、なんと前方でバイクが転倒しているではございませんか!
 
「人が倒れてるナリよ!」
「事故なのじゃ〜!」
とビビッていると、向こうの方からサイレンの音が聞こえてきました。
 
「救急車が来た〜! よかった〜!」
 
ワタクシ達だけでなく、その場にいた人たちもホッとした様子で、近づく救急車を見つめておりました
 
んが、しかし。
次の瞬間、なんと…!
 
え〜っ、素通り〜!?
この事故現場に来てくれたんじゃ、ないの〜!?
 
その場にいた人たちの、救急車をポカーンと見送る顔。そこには、
「『ハトが豆鉄砲を食らう』を体現したら、こんな感じ」
という表情が浮かんでおりました…。
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