397. 花婿役のモデルさん
お茶のこの家の近くには、緑が多くてキレイに整備された大きな公園がございます。そこで、時々テレビやカメラの撮影をしているのですが、この間公園を通ってみると、ちょうどウエディングドレスの撮影をしておりました
 
花嫁役のモデルさんを中心に、忙しく働くスタッフさん達。
「むっちゃ忙しそう。撮影って、大変なんやな〜」
と思って眺めていると、少し離れたところで、ボーっと立っている人を発見。見ると、それは花婿役のモデルさんでございました。
 
それを見たお茶のこは、
「わはははは〜。やっぱり結婚式のメインは『花嫁さん』やから、『花婿さん』っていうのは、本物でもモデルでも、おざなりにされがちナリね〜!!
と、心の中で笑いながら、その場を通り過ぎました。
 
そして、数十分後。
用事を済ませ、家に帰る途中、公園の横をふたたび通ると、さきほどのウエディングドレス撮影集団が、場所を移動している最中でした。
 
「スタッフさんが総勢で、ウエディングドレスの裾を持ち上げてはる〜。汚れたらアカンし、移動だけでも大変やな〜。」
と思いつつ、ふと、花婿役のモデルさんを見てみると…
さっきまで手持ち無沙汰だった花婿モデルさん、
今度はスタッフの荷物もちしとるがな〜!?
 
大きな板を手に持ち、スタッフの後をついて行く、花婿役のモデルさん。
華やかな花嫁役のモデルさんとは対照的なその姿に、なんだか切なくなった お茶のこでした…。
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