386. 家庭的な料理のお店
妹夫婦と一緒に、お昼ごはんを食べに行った時のことでございます。
 
「ここのランチ、いろいろ選べるし、しかもムッチャおいしいねん〜」
妹が絶賛するお店に入ったらば、これがまあ、どの料理も量が多いうえに、ムチャクチャ美味しいではありませんか!!
 
「このお店、ムッチャええやん〜。雰囲気もいいし、料理も野菜がいっぱい使ってあって、家庭的なカンジや〜」
「そやろ? しかもうれしいことに、値段が安いねん。穴場やろ〜」
お茶のこと妹は、「ホンマにこの店、最高や〜」と大絶賛しながら、ランチをペロリと平らげました。
 
そして。
「さあ、食べ終わったから帰ろうか〜」
という義弟に
「あ、ちょっと待って〜。トイレに行ってくるナリよ〜」
と言うとお茶のこは、トイレ案内の矢印に従って、通路を奥へ奥へと進んで行きました。
 
そして、厨房の横を通り過ぎようとした時…
あーっ!!
テーブルに置いてあるの、『料理の本』や〜!!
 
しかも。開いたページには、先ほど食べた料理の写真があるではございませんか〜!!
その光景に、心の中で「ホンマに『家庭的なお店』や…」と、つぶやいたお茶のこでした…。
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