369. 季節はずれの蚊
おめんさんが、体中をボリボリ掻きながら「寝ていたら、蚊に刺された〜」とやってきました。
 
それを聞いたお茶のこが、
「ええ〜!? もう12月やのに、蚊なんているか〜!?????」
などと言っておりますと、目の前をブーンと横切る物体が…。
みると、なんと本当に蚊が飛んでいるではありませぬか!!
 
「うぬぬ〜。冬だというのに、まだ生きているとはシブトイ奴め〜」
お茶のこは、空中で平手打ちを連発いたしましたが、さすがは冬まで生き残った蚊。そう易々捕まりません。
 
「向こうの方がウワテや〜。くやし〜い!!」と思っていると、なんと目の前にある椅子の背もたれに、蚊がピッと停まったではありませんか!!
 
「うはははは。バカな奴め。それ、おめんさんの仇じゃ〜!!」
お茶のこは渾身の力を込め、蚊に平手を打ちました。
 
んが、しかし…
籐で編みこんである、ウチの椅子の背もたれ。
編みこみのスキマから、蚊に逃げられてしまい、その晩、ワタクシもボコボコに刺されてしまいました…
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