97. すごいぜ、ばぁちゃん!!
ある日のこと。交番の前を通ると、腰が曲がったおばあちゃんが、杖を突きながら出てきました。
で、そのおばあちゃんなんですが、これがまた 「時速30メートルか!?」 っちゅーくらい、歩みが遅いんですよ。
その様子に お茶のこは、
「おばあちゃん、一人で大丈夫かなぁ…。今日中に家に帰れるんやろか? 」
と、ハラハラしながら見守っておりました。
んが、しかし…!!
 
「ガチャッ、バタン!!」
「ウソッ!?」
お茶のこは、わが目を疑いました!! なぜならば…
 
 
おばあちゃん、交番までマイカーで来たの!?
(しかも、あんなに曲がっていた背筋、まっすぐになっとるやん…!?)
 
「ギュルルル…、ブロ、ブロ、ブロロロロ〜!!」
軽快なエンジン音を残し、「時速60キロ強」 で去っていくおばあちゃん。
「さっきまで『時速30メートル弱』やったのに…」
あまりの衝撃に、しばしボーゼンとした お茶のこでした…。
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