42. おなら博士の音楽会
あまりの暑さにクーラーをかけようと、窓を閉めた途端、おめんさんがおならをプーッとしました。
 
「んもう、なんで窓を閉めた途端、わざわざおならをするのさ〜。
密室でオナラすると、『毒ガス部屋』になるやん!」
 
お茶のこが訴えると、おめんさんが自信満々で言いました。
 
「大丈夫。肛門さま付近が熱くなかったから、今のオナラは、クサくないのじゃ〜!!」
 
「ええーっ、なんじゃ、ソリャ〜ッ!?」
 
驚くお茶のこに、おなら博士(!?) のおめんさんが、こう断言!!
「おならをした時に肛門さまが熱かったら、おならは臭いねん。で、熱くなかったら、そのおならは臭くないねん!」
 
えーっ、今まで知らんかった〜!!
(というか、気付かなかった〜!!)
 
「そう言えば、おならの時に肛門さまを意識したコト、今までの人生になかったなぁ… (しみじみ)」
 
お茶のこが、なぜか感慨深い想いに浸っていると(←なぜ浸ったのか、今でも分からない…)、おめんさんが、さらにスゴイ技を披露するではありませんか!!
 
うそーっ、おならを自由自在に操操っとる〜!!
「おなら博士」、恐るべしっ!!
 
ソプラノおなら、バリトンおなら、スタッカートおなら、フォルテッシモおなら!! 
次々に繰り広げられる「おならイリュージョン」に、お茶のこは大興奮!!
窓が閉まっているのをいいことに、「ブラボーッ! ワンダホー!」 と、大歓声をあげました。
 
が、しかし…!!
 
片っぽの窓が、全開していた…。
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