34. パンツはどこに消えた!?
悪魔…いえ、義兄が住みついて、はや一週間。
「おめんさんの物は、自分の物。自分の物は、当然、自分の物」
…というポリシーに基づいて、義兄はおめんさんの私物を無断で拝借。自由奔放に過ごしていました。
 
気の毒なのは、おめんさん。安住の地は日に日に縮小され、自分の家だというのに、悪魔降臨のため、気の休まる日がナッシング状態となってしまいました…。
 
そんなある日。
おめんさんの下着入れを開けると、ガラ〜ン。いつもはギッシリ詰まっているはずのパンツが、消えているではありませんか。
 
あれ〜!? ちゃんと洗濯しているのに、パンツが全然ないや。なんで〜????
 
不思議に思ったお茶のこが、おめんさんの部屋に入ってみると、部屋の隅に何かが積んであり、上からバスタオルが掛けてあるではありませんか。
 
「なんや、この山は…????」
お茶のこが、バスタオルをめくると、そこには…
 
なんと、悪魔の手から逃れる為に、おめんさんが自分のパンツやTシャツを隠してたのです… (涙)
 
 
「ううっ、こんなトコに隠してる…。」 
思わず涙がチョチョ切れたお茶のこ。パンツの山を眺めながら、
 
「そーいえば、ハイジがおばあさんのために、白パンを隠していたなぁ…」と、しばし『アルプスの少女ハイジ』に思いを馳せたのでした…。
Copyright (C) 2003-2004 mascara-fabrica All rights reserved