16. おつり二十円の 誠実さ
おめんさんと、散歩に行った時のことです。
道端に、野菜の販売機がありました。
 
「すごーい!! 無人の野菜販売が、ハイテク化しているやん〜」
「おおっ、百円を入れたら、販売機のフタが開くんやて〜」
「木箱にお金を入れる時代は、終わったのね〜」
 
二人で感動していると、なんと、半分に切った大根の横に、十円玉が二枚、置いてあるではありませんか。
 
「なんや、このお金…?」と見てみると…
 
「おつりです」 と書いた紙があるではありませんか!
「たった二十円のことなのに…」
「わざわざ、おつりを置いておくなんて…」
 
二十円に、販売している人の誠実さを垣間見て、感動したワタクシ達でした。
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