14. ごはんが、目に染みる
その日は、大変な一日でございました。
家に悪徳業者がやって来て、すったもんたになるわ・ お風呂のお湯をリサイクルするため、給水ホースで洗濯機に汲み上げていると、突然、ホースが踊り出すわ・ 炒め物をしていたら、フライパン返しがバキッと折れて襲ってくるわ・青信号を渡っているっちゅーのに、車が突っ込んでくるわ…等々。
 
この 「盆と正月と厄年がいっぺんに来たような 大変さ」 は、なんやねん〜!?
あまりの 「しっちゃかめっちゃか」ぶりに、最後にゃ声も枯れるほど。身も心もヨロヨロとなってしまったお茶のこですが、晩ごはんを目の前にして、思わず感動、元気が出てきたのです!! なぜならば…
「ああ、今日も、あったかい ごはんが食べられる〜」
「ワタシ達って、幸せやんなー。人様をダマすことなく、自分達でちゃんとお金を稼いでるしさー。それに毎晩、白いごはんが食べられるんやもん。今日も生きててよかったよぅ〜、ウエ、ウエ、ウエ〜ン!!」
 
訳が分からず 「?」 のおめんさんを前に、ひとり涙を流すお茶のこでした…。
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